皆さん、httpsに設定切り替えが終わって一安心…。
と思っていませんか?
実はhttpsの切り替えが終わった後に行う設定って思いの外多いのです。
http設定のまま運用してしまうと、うまく分析結果が出なかったり、どこのサイトから飛んできたのか分からなくなってしまう…なんてこともあり得ます。
そこで今回はhttpsの設定が終わった後に行っておきたい設定について説明していきますよ!
始める前に確認です。httpsの切り替えが済んでいるか確認しましょう。
【httpsの切り替え手順は済んでいますか?】
httpからhttpsの切り替えが済んでいないと今回行う設定は無意味です。まずはしっかりhttpsになっているか確認しましょう。
▶httpからhttpsへ切り替える手順
この2つをしっかりやればhttpsの文字が緑色になり、南京錠アイコンがついてhttps化が完了したと思います。
しかし、その他で利用しているサービス・ツールを使っている場合は(まぁ、ほとんどの人は使っていますが)設定を変更する必要があるので、下記の手順に進んでくださいね。
https化が終わった後はまずツールの設定を見直す
Google Analyticsの再登録
GoogleAnalyticsはブログのアクセス数や、訪問者の傾向を掴むためには絶対必要な設定です。
もし、結果が反映されなくなったら大変!
httpsに切り替えたらGoogle Analyticsは「デフォルトのURL」をhttpsに変更しましょう。
Google Analyticsを開いて[歯車アイコン] → [プロパティ設定] → [デフォルトのURL]の「http://」を「https://」に変更でOKです。
設定を変更したら忘れずに[保存]を押してくださいね。
【GoogleAnalyticsの設定方法が分からない方はこちら】
▶GoogleAnalyticsの設定方法
GoogleSearchConsoleの再登録
URLが変わったので、httpからhttpsに移行したブログは別ブログ扱いとなります。
そんなワケでもう一度、GoogleSearchConsoleに登録しましょう。
また、httpで登録してあった状態を残すかどうか疑問に思う方もいるようですが、インデックスの状態を把握するためにも残したほうが良いと思います。
まぁ、必須ではないのでなくてもOKです。
確認ファイルは再度登録しよう
ちなみになんですが、httpの頃にGoogleSearchConsoleの確認ファイルをアップロードして登録していた方は再度アップロードが必要です。
Google AdSenseの再登録
もう今さらなんですが、新しいコードはhttpsに対応済みです。
しかし、今までずっと貼りっぱなしだった方はhttpsに対応していないAdSenseコードの可能性もあります。
万が一のこともあり得るので、最新のAdSenseコードを取得し、変更しておきましょう。
サイトマップの更新
サイトマップはGoogleクローラーに渡すブログの案内図のようなもの。
httpsになったサイトマップをGoogleに送信しましょう。
もちろん検索エンジン向けのXMLサイトマップの方ですよ。
GoogleSearchConsoleを開き、[サイトマップ] → [sitemap.xmlのURL] → [送信]を押しましょう。
SNSのシェアカウントを引き継ぐ
サイトをhttps化すると、アドレスが変わってしまいます。
まぁ、つまりはそれまで溜めてきたSNSシェアカウントは全てリセットされてしまうってことです。
なんか無くなってもいいものなんだけど、無くなると思うと残しておきたい…っ!!
そう思ったアナタにオススメなのがSNS Count Cache。
このプラグインを使うことによって、これから取得していくhttpsのカウントに今まで溜めたhttp時代のカウントを合算して表示できます。
設定はまず[ダッシュボード] → [SNS Count Cache] → [設定]と進んでください。
[設定]というタブがあるので選んでください。
設定画面で[HTTPからHTTPSへのスキーム移行モード]を[有効]にして、[設定の更新]ボタンを押しましょう。
HTTPS移行日を明確にしておきたい場合は入れてください。特に入力の必要はないのですが、私は入力しています。
ちなみにHTTPSスキーム移行日は移行モードを有効にしてから、一度[設定の更新]を押してからでないと表示されません。
これで半日くらい待てばSNSカウントが合算された値が表示されるハズです。
「待てないよ!」、「なぜか合算されないよ!」という方は[キャッシュ状況]タブのページを一つひとつ[キャッシュ]ボタンを押していけばOKです。読み込みを待つ必要はほぼないので、1秒毎にポン…ポン…と押していくと早くキャッシュできます。
もし、SNSシェアボタンを自作している場合はSNSカウント表示部分のテンプレートをカスタマイズし、SNS Count Cache関数を使用してください。
関数の使用方法は、SNS Count Cacheの[ヘルプ]から分かります。
httpsリファラー情報の引き継ぎ
実はhttpsとして設定してしまうとリファラーが正常に取得できなくなってしまいます。
リファラーというのは、訪問者がブログに入ってきた時に利用したリンク元のページの情報です。まぁ、被リンク先の情報のことですね。
リファラーについて詳しい説明はこの記事を見てください。
▶リファラー / ノーリファラーとは
今回の課題については<HEAD>部に下記のコードを入力すれば取得できるようになります。
<meta name="referrer" content="unsafe-url">
<HEAD>ってどこか分からない方はプラグインに頼りましょう。Header and Footerというプラグインだとカンタンですよ。
インストールしたら[ダッシュボード] → [設定] → [Header and Footer]に行きましょう。
[<HEAD> PAGE SECTION INJECTION]の欄に先程のコードをコピーして画面下の[save]ボタン押せばOKです。
HTTPSへのリダイレクト
http:// のURLから https:// へのURLへとリダイレクトします。
リダイレクトをするとhttpからのGoogle評価をhttpsに引き継ぐことができます。(全部じゃありませんが…。)
HSTSという機能もあるんですが、リダイレクトしてしまえば回数とか関係なく即座にhttpsにアクセスになります。
HSTSは2回目移行のアクセスはたとえHTTPのURLをブラウザに打ち込んでも、HTTPSでアクセスさせる仕組みです。
今回の方法は301リダイレクト。
.htaccessで次のように記述しましょう。
RewriteEngine on RewriteCond %{SERVER_PORT} !^443$ [OR] RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://www.◯◯.com/$1 [R=301,L]
1行目の「 RewriteEngine on 」はすでに記述されている場合は記述する必要はありません。
4行目のhttps://www.◯◯.comの◯◯はあなたのブログURLに書き直してくださいね。
リダイレクトは正常にhttpsが働くことを確認してから設定してください。
301リダイレクトは強制的に移転したことを伝え、ジャンプさせてしまう方法です。
つまり、正常に動いていることを確認できない状態でリダイレクトを設定してしまうと抜けられないループに陥ってしまう可能性があります。
リダイレクトの前にはhttpsが確実に動くと確認できてから設定してください。
【サブディレクトリ構造のブログの場合】
RewriteEngine on RewriteCond %{SERVER_PORT} !^443$ [OR] RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://www.◯◯.com/△△/$1 [R=301,L]
4行目の◯◯はあなたのブログのドメインを入力してください。
△△はサブディレクトリの名前を入力しましょう。
HTTPSのリダイレクトチェック
すべての設定が終わったら、http:// から https:// へ正常にリダイレクトできるかどうかを必ず確認してください。
ひとまずブラウザを目視で確認しておけば安全でしょう。
URL欄をhttpに書き換えてhttpのページに移動します。
自動的にhttpsのページに戻ってくるのであれば、正常にリダイレクトが働いています。
まとめ:どれも重要なのでここまでやって移行だと思おう
いかがでしたか?
httpsに移行して、こんなにたくさん設定することがあると思っていなかったでしょう?
httpsに移行するのは良いですが、それだけではありません。
httpsになるということはGoogleから「住所を新しくし、1からブログを作ったんだな」と見なされています。
絶対に見逃さずに設定しておいてくださいね!