ウェブサイトの改善、常日頃から行っていますか~?
そんな時によく使うのがGoogleSearchConsoleです。
GoogleSearchConsoleにはさまざまな情報が載っていて
エラーが発生していたら、それを改善すれば良い。しかも、どこでどのようなエラーが発生しているかも分かります。
ただ、中には載っているだけでどう改善したらよいか分からないものがあります。
その一つがHTMLの改善です。
この項目には「HTMLで間違ってるんじゃないの?」と思われる重複するメタデータが載っています。
1つや2つであれば問題ありませんが、数十個もエラーがあったら要注意!
微々たるものですが、SEOに関わってくる項目なのでできれば改善したい項目なのですが、
このHTMLの改善は「どのようにしたら改善できるか分からない…」ということが多いのです。
そこで、私が重複するメタデータの改善をするために行った方法をお教えします!
メタデータって何なの?
ウェブサイト・ブログには必ずメタデータという情報が存在しています。
これはページを見に来た人に向けた情報ではなく、検索エンジン(Google)がこのページの情報を読み取るのに必要なデータなのです。
例えばメタデータにはこのようなものがあります。
- ページのタイトル(title)
- このページの説明(description)
- キーワード(Keyword)
- 検索に掲載するか設定(INDEX)
- リンクをたどるか設定(Follow)
- 著者情報(author)
まぁ、他にもたくさんあるのですが、この記述をすることによって検索エンジンが「あぁ、このページはこんなタイトルなのか」、「◯◯さんが書いたのか!」と理解しやすくなります。
[HTML の改善] ページには、クロール時やインデックス登録時に Google が検出したサイトの潜在的な問題が表示されます。
このレポートを定期的に確認し、ユーザーの利便性を高めると同時に Google 検索結果ページでの掲載順位を上げる可能性のある変更について認識することをおすすめします。これらの問題により、サイトがクロールまたはインデックスに登録されないわけではありませんが、これらに配慮することで、ユーザーの利便性が向上し、サイトへのトラフィックの増加につながる場合があります。
たとえば、タイトルタグとメタデータ(description)のテキストは検索結果ページに表示される場合があり、内容を表す有益なテキストはユーザーがクリックする可能性が高くなります。
出典:Google
Googleがメタデータを理解してくれると、検索エンジンにも正確にタイトルや、説明文が伝わり、結果として検索を利用するユーザーの利便性(SEO)を高められるのです。
重複するメタデータってどういうこと?
重複するメタデータは、先ほど挙げたメタデータの項目で全く同じ情報が存在していますよってことになります。
重複していても動作的に問題はないのですが、重複してしまうとどちらを掲載すれば良いのかが、Googleのクローラーには判断できません。
なるべく情報を統一し、重複がないようにすると良いでしょう。
どうして重複しちゃうの?
重複してしまうのは大体3つのパターンが考えられます。
重複してしまう3パターン
- 一旦ページを作成してからURLを変更した
重複しているかどうかはURL単位で見ているため、同じ内容の記事でもURLが違ってメタデータが同じなら重複します。 - ページを移転した
1と同じですが、ページを移転するとURLが変更になるため、重複になります。 - ページを複製した
複製すると、メタデータも対象になります。
重複するメタデータを解消する方法
重複するメタデータの解消法はたくさんあります。(この他にもあったら教えてください)
その中で自分ができることを一つ一つ実践して解消できるか試してみましょう!
①移転先のメタデータを前回とは違うものにする
同じタイトル、同じ説明文のまま移転すると重複するメタデータが起こりやすくなります。
ということであれば、移転先のメタデータを一文字でも変えれば重複にはなりません。この方法ならページも残っていますし、比較的すぐに解消できます。
②移転前の記事を削除する
移転前の記事が残っているからメタデータの重複が起こっている…ということであれば、移転前の記事は削除してみましょう。
移転前のデータは使うことがない場合がほとんどなので、消しておくと重複するメタデータが起こりにくくなります。
③WP-Optimizeを使って不要なメタデータを削除する[WordPressの場合]
メタデータは実はページを削除しても残っていることがあるようです。その場合は、不要なメタデータを整理する必要があります。しかし、手動ではそんなことやってられません…。
そこで使うのがWP-Optimizeです!
WP-Optimizeはデータベースの整理をしてくれるプラグインです。最近はメタデータの整理も可能になったので、このプラグインを使って整理してみましょう!
WP-Optimizeのインストールはこちらのサイトを参考にどうぞ。
▶【Plugin】自動でリビジョンを削除してデータベースを最適化してくれる「WP-Optimize」
Clean post meta dataにチェックを入れましょう。
警告が出るかもしれませんが、[OK]を押してクリーンアップしましょう。
No Orphaned post meta data in your databeseと表示されていれば、データベースからメタデータが削除されています。
メタデータの削除で公開中の記事のメタデータは消えない?
ちなみに全部の記事のメタデータが消えちゃうのでは?と思うかもしれませんが、
不要になっているメタデータのみ削除するので、現在公開されている記事のメタデータに変化はないのでご安心を。
④HTTP Redirect(リダイレクト)で移転先を教えてあげる
移転しましたよということを検索エンジンに教えてあげるのがリダイレクトです。
リダイレクトは、URLを変更したり、サイトを移転した場合に行いましょう。
この設定を行うことで検索エンジンが「あ、そっちに移動したのね」と理解しやすくなり、SEOも引き継ぐことができます。
同様にメタデータも移転先の設定が有効になります。
WordPressの場合はリダイレクトができるプラグインもあります。こちらの記事をどうぞ。
▶Redirectionプラグインの使い方
⑤サイトマップを登録し直す
Google側でサイトの構成情報が整っていない可能性もあるようです。
この場合は、GoogleSearchConsoleでサイトマップを登録し直すと解消します。
⑥敢えてタイトルと説明文を空欄にする
空欄にしておくと、メタデータを自動で作ってくれるシステムがある場合は、空欄にするのも手です。
WordPressの場合は、All in One SEOのプラグインでメタデータを自動的に挿入できます。
はてなブログの場合は、この方法で解消できるようです。
▶ブログの重複するメタデータはSEOに悪影響なので、こうやって解決する
⑦canonical(カノニカル)URLにする
canonical設定とは唯一のURLですよと教えてあげることです。
Canonical URLって?
Canonicalとは検索エンジン側に正式なURLですよと伝えることです。
Canonical URLについての詳しい説明はこちらを参考にしてください。
▶canonicalとは〜URLの正規化でSEOのマイナス評価を避けよう
canonicalにすることによって一番優先すべきURLが分かりやすくなります。
長い記事の場合、1ページ、2ページ……と分けている方もいらっしゃると思います。このような場合にも有効な設定です。
下記のコードを<head>に一行追加してあげるだけでOKです。
<link rel="canonical" href="http://○○○○○.com/"/>
※◯◯◯◯◯はご自身のサイトのドメインを入れてください。
WordPressの場合、All in One SEOプラグインでチェックを入れるだけで設定できます。
重複の解消には時間がかかる
重複するメタデータの解消はかなり時間がかかるようです。
これは多分、Google検索エンジンのクローラーが巡回する速度によると思います……。
どうして時間かかるのかというと、現在稼働中のサイトだけでなく、稼働していないほうのインデックスも読み込みに行かなければ解消しないからでしょう。
ちなみに3ヶ月かかって、重複メタデータは残り2つになりました。
いろいろ試しながらだから時間かかっただけかと思いますが、それでも1ヶ月くらいはかかると思うので、早めに実践して解消に乗り出しましょう。
まとめ
重複するメタデータの改善に関してはブログの状況によって変わります。
メタデータはブログの大切な情報です。
原因が複雑に絡み合う前に解消しておきましょう!