今回の記事のテーマは「サイト流入の増やし方」
ブログなどのサイト運営で重要な指標の一つがアクセス数。
そのアクセスがどこから来るか(サイト流入)というのも重要です。
今回の記事では、
- サイト流入とは何か
- サイト流入にはどんな種類があるか(グーグルアナリティクスを基に)
- 各流入経路からアクセスを増やす方法
をまとめました。
サイト流入とは?
「そのサイトにどこからアクセスがあったか?」ということですね。
アクセスを伸ばすのは重要です。
でも、そのアクセスした人達がどこから来ているかって分かりますか?
検索かもしれないし、SNSかもしれないし、ブックマークしてたかもしれない。
実に様々なアクセス源があるのです。
サイト流入の入り口となる施策
サイト流入とは言っても、どこが入口になるかは実に様々です。
ここではグーグルアナリティクス(Google Analytics)で表示される、
- Organic Search
- Social
- Direct
- Refferal
の4つの観点からまとめてあります。
Organic Search:検索
SEO(検索エンジン最適化)
検索からの流入を増やす方法ですね。
検索にはGoogleを中心にYahooやBingなどがあります。
特にブログ運営においては、ここからのアクセスが圧倒的に多いです。
多い人ではアクセスの9割前後を検索で占める場合もあります。
ただし、すぐに検索からのアクセスが増えるものではありません。
地道な作業と気長に待つ気持ちも大事になってきます。
リスティング広告(有料広告集客)
リスティング広告とは、検索キーワードに応じて検索結果上に表示される広告を指します。検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーがクリックするごとに課金される(PPC:Pay Per Click)のがその特徴です。Google AdWordsやYahoo!プロモーション広告が有名です。
リスティング広告とは?SEO用語集
Googleなどで検索した時に、検索結果の一番上に『広告』と書かれたページが出ることがありますよね。
これがリスティング広告と呼ばれるものです。
Google検索であれば「Google Adwords」、Yahoo検索であれば「Yahoo!プロモーション」という広告サービスを使う事で、特定のワードで検索された時にこのように上に表示されます。
この様な表示は「検索連動型広告」とも呼ばれます。
MEO(マップエンジン最適化)
あなたはお店を検索しますか?
お店を検索した時に、このように地図(グーグルマップ)でお店の一覧が表示されることがあります。
MEO(Map Engine Optimization)さきほど触れたSEOをグーグルマップ上の検索でやっているものと思ってもらえれば大丈夫です。
特に飲食店で使うことが多いですが、「地域名+飲食店(特定の分野)」で検索する方は、ある程度そのお店に行くつもりで検索しているので、興味を持ってもらえれば来店してもらえる可能性は割と高くなっています。
そのため、上手くMEO対策をしてグーグルマップで表示されるようになればお店側としても、来店や収益に結びつきやすいというメリットがあります。
MEO対策については飲食店などお店を持っている人に限定されますが、集客効果は高いのでやっておくとお得です。
Social:SNS
今はSNSといってもいろいろとあります。
その中でも主要でブログとも連携できるものをいくつか紹介しています。
公開の要素が強く、世界中の人が投稿を見ています。
人にもよりますが、SNSの中では一番アクセス源になる事が多く、僕もSNSのサイト流入の8割くらいはTwitterです。
Facebookやインスタグラムと比べても、そもそもの投稿の数も圧倒的に多いです。
またリツイートでの拡散力もあるので、ハマれば爆発的なアクセスも期待できます。
Facebookの大きな特徴は基本的には「実名制」であること。
Twitterと違い匿名性の要素が弱い、またTwitterに比べると使用しているユーザーの年齢層が少し高めという特徴があります。
またFacebookの友達は基本的には面識のある方である事が多いです。
そのためTwitterほどの拡散力はありませんが、一人一人の反応がTwitterよりは濃く出やすい傾向にあります。
地域活動をしているユーザーも多いので、ブログで地域に関することを発信している人は特に相性の良いSNSとも言えます。
写真を投稿するという点では、文字中心のTwitterやFacebookとは違いが明らかですね。
Twitterと比べると、
- そもそもの投稿の数が少ない
- インスタグラムの投稿から、ブログ等のリンクに行きつくまで少し面倒
といった違いがあります。
そのため、サイト流入に関しては少しハードルが高いです。
ただし、
- 若い女性のユーザーが多い
- TwitterやFacebookはやってないけど、インスタグラムはやっている人もいる
というのもあり、他のSNSとはまた違ったユーザーがいるので、新たな客層を開拓するという意味では活用の余地もあります。
Youtube
ブログ中心の話ではありますが、Youtubeなどの動画市場も最近は徐々に規模を拡大しつつあります。
今後、動画の需要はさらに伸びることでしょう。
ただ逆に言えば、ブログとYoutubeの両方をうまく使いこなすことで、Youtubeからブログへのサイト流入にも期待できます。
ただし、場合によっては高スペックなパソコンや編集のソフトや技術も必要になってくるので、難易度や初期投資が高いのがネックです。
Direct:URL直打ち
ブックマーク
「このサイト良いな」
「また見たいな」
と思った時に、そのサイトをすぐ見れるようにURLを登録することをブックマークと言います。
ブックマークされるという事は、少なくともあなたに対して一定の評価はしてくれています。
言い変えればある意味ファンみたいなものですね。
そんな人を増やせるようなコンテンツ作りをしていくと良いですね。
アプリ
スマホなどのアプリからあなたのサイトにアクセスする場合もあります。
アプリはグーグルアナリティクスの中でもdirectに分類されます。
そのためどのアプリからアクセスされたかなど、細かい実態は分かりません。
ただ、アプリとはいってもTwitterやFacebook、はてなブックマークなどのアプリからアクセスされた場合はsocialの扱いになります。
メールマガジン
あなたはメールマガジンってとっていますか?
定期的にメールが配信されますが、そのメールの中にブログのリンクがある場合もあります。
メルマガ内からブログなどにアクセスした場合も、データ上はDirectに含まれます。
チラシ・ポスティング
アナログな手段ですが。
チラシにURLが書いてあれば、それを入力することでブログ等にアクセスすることは出来ます。
ただし、チラシを作るのに大なり小なりコストはかかりますので注意。
Referral:他ブログからの紹介
「被リンク」とも呼ばれます。
誰かがあなたの記事を参照や引用した場合に、あなたのサイトの記事のURLを自分のサイト内に貼る事もあります。
そのリンクから、あなたのサイトにアクセスした場合は「Referral」と表示されます。
Referral(被リンク)が多ければ、Googleの評価も上がりやすくなり、検索順位も上がりやすくなります。
ただし、あくまで自然に貼られているリンクの話なので、くれぐれも被リンクを強制させるようなことはしないようにしましょう。
サイト流入を増やす施策
サイト流入には大きく、
- OrganicSearch
- Social
- Direct
- Refferal
の4種類があるということを書きました。
ここからはこの4種類それぞれのユーザーの心理や具体的にどうすれば流入を増やせるかをまとめています。
OrganicSearchのユーザー傾向と具体的な施策
【ユーザー心理】 | わからないことを調べたい、困ったことを解決したい |
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【情報発信のアプローチ】 | 課題解決を目的とした情報を発信する |
検索流入(オーガニックサーチ) | SEO対策キーワード選定やコンテンツの見直し、検討でキーワードの上位検索を目指す |
基本的に検索からアクセスする人は、
- 分からないことを調べたい
- 困ったことを解決したい
と思っている傾向があります。
つまり発信側としてはそのような悩みにこたえるために、「問題解決」(課題解決)の要素が強い発信をする必要があります。
また、キーワード選定も非常に重要で、どのようなワードで検索しているか(どのような悩みを持っているか)を知る必要もあります。
それについては、Ubersuggest’s(ウーバーサジェスト)というツールが使いやすくて便利なのでオススメです。
Socialのユーザー傾向と具体的な施策
【ユーザー心理】 | 暇つぶしがしたい、面白いものや話題のものが見たい |
---|---|
【情報発信のアプローチ】 | 目を引くようなインパクトを与える、誰も知らないようなネタを積極的に使う |
SNS流入(ソーシャル) | SNS最適化投稿記事のシェアを増やすための施策や、SNS広告などでSNS自体を積極的に運用していく |
SNSからの流入の場合は、SEOのような問題解決というよりは、
- 暇つぶしがしたい
- 面白いものや話題のものを見たい
といった少しエンタメの要素が強めな傾向です。
加えてSNSでお気に入りの方の投稿を見たいとかもありますね。
SNSからのアクセスの場合は、その記事のアイキャッチ画像やタイトルなどいかに
- 「目を引くか」
- 「インパクトがあるか」
といったことが重要になってきます。
そのため検索と比べると、目立たせる施作も必要になってきます。
ただし目立つことを重視すぎてタイトルと内容が著しくかけ離れると逆効果なので、実際に見た人が違和感を持たない程度にはしておきましょう。
Directのユーザー傾向と具体的な施策
【ユーザー心理】 | 興味関心があるジャンルの最新情報を知りたい |
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【情報発信のアプローチ】 | マメな更新で情報量を増やし、情報の質も高めていく |
直接流入(ダイレクト) | サイト内コンテンツの企画サイトのコンテンツ(内容)を面白いものや興味を与えるようなものを企画し、他サイトとの差別化とユーザーに強い印象を与える |
Directに関してはユーザーはその人にある程度注目している傾向があります。
「この分野だったらここの発信が良いな」みたいな具合です。
ある意味、ファンに近い所もあるのでマメな更新と質の高いコンテンツ作りに努めましょう。
ただし、同じ分野で発信している人が他にもいるでしょうから、そことはうまく差別化をして「この人の情報だったら見ておいて損はない」と思ってもらえるようなるとかなり良いですね。
Referralのユーザー傾向と具体的な施策
【ユーザー心理】 | 今見ている情報よりもさらに詳しくいろんな情報を知りたい |
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【情報発信のアプローチ】 | 情報の幅を広げ、情報の質を高めていき、辞典のようなサイトを目指す |
参照流入(リファーラル) | サイト内の情報量を増やす情報量はもちろんのこと、幅広いカテゴリに渡る多角的な情報を持つことで流入経路を増やす |
自分のサイトでなく、どこか別のページを見ていてそこから自分のサイトにアクセスするのが「Refferal」ですが、参考になるサイトとしてリンクを貼られている事が多いです。
そのため、ユーザー側としては「もっと詳しい事が載っている」と思いアクセスします。
詳しさを求めてくる事を考えれば、サイト内の情報量を増やしたり、情報の質をより高めることが大事になってきます。
また他のサイトの運営者があなたのサイトを被リンクする時にも、「参考になるかどうか」ということが基準の一つになるので、やはり情報の量と質は求められます。
つまりRefferalのアクセスを増やすためには、辞典のように量と質を両立したサイト作りが必要になってきます。
まとめ:サイト流入は一日してならず!
- 検索はSEO対策でキーワード選定やコンテンツの質が重要
- SNSはそれぞれ特徴があるので特性に合わせた使い方をする
- 面白いもの、興味を持たれるコンテンツを作る
- 量と質を両立したサイト作り
- 効果が目に見えるまでは時間がかかるので長い目で見る
検索やSNSなど様々な角度から、サイト流入を増やす方法を解説しました。
ただし、一つ忘れないでほしいのはいずれの方法を活用するとしても、効果が目に見える形で出るまでにはそれなりに時間がかかること。
例えばSEO対策については、記事をリライトしてから検索順位が反映されるまで1か月ほどかかります。
ましてサイトを開設したばかりであれば、さらに時間がかかります。
なので結局の所、サイト運営というのは実に地道な作業が要求されます。
少し時間のかかる話にはなりますが、愚直に良いサイト作りをしていきましょう。