- 無料テーマから挑戦的なテーマに切り替えていきたい人
- コードカスタマイズが大好きな人
- Snow Monkeyを検討中の方
WordPressでデザインもブログもできて、自分でちょっとカスタマイズもできる自由なテーマってないんか?
ありますよ。『Snow Monkey』ってテーマですね。
Snow Monkey!?なんか聞いたことがまったくないで!
Snow Monkeyは知る人ぞ知るって感じで、いろいろ見た末に行き着くようなテーマです。魅力いっぱいのテーマですよ。
おー!それはちょっと気になるな!ぜひ教えてほしいねん!
WordPressには無数のテーマがありますが、テーマを使い続けていると、カスタマイズという道に行ってみたくなるものです。
しかし、カスタマイズは基本しないほうが良いようになっているか、それともカスタマイズ前提かの二択になっているテーマが多いもの。
そんな中でも初期状態でも十分な性能を持っていつつ、ちょっとしたカスタマイズにも対応できているテーマが『Snow Monkey(スノーモンキー)』です。
Snow Monkeyはプラグインで機能を付けているので、本体の邪魔をせずカスタマイズがしやすく、パターンなどHTMLや、CSSをちょっとだけいじるようになっているので、初めてコードを触る人にオススメ!
この記事では、Snow Monkeyの魅力と特徴、メリット・デメリットなどを詳しく紹介していきます。Snow Monkeyが気になっている方や、他のテーマと比較したい方は、ぜひご覧ください。
総評:実力は十分。さらに自分好みにもできる
結論から言うと、Snow Monkeyはカスタマイズを行いたいWEBデザイナーにピッタリのテーマだと感じます。
Snow Monkeyの総評
- テーマ依存しないコンテンツが作成可能
- カスタマイズ可能なブロックパターンが豊富
- 試用版が用意されている
- サブスクリプション型で毎年お金がかかる
- カスタマイズ前提で初心者には難しく感じる
- 各項目について(詳細はこちらをクリック)
他のテーマよりも圧倒的な拡張性があるのに、使いやすいのがビックリ!
Snow Monkeyとは
Snow Monkeyは『どんな味付けにも染まる。高級お出汁のような WordPress テーマ』をコンセプトに開発された企業のコーポレートサイト向けの有料テーマです。
テーマ名 | WordPressテーマ Snow Monkey |
販売価格 | スタンダード ¥16,500 /1年(年額課金) プロ ¥55,000/1年(年額課金) |
開発 | 株式会社モンキーレンチ キタジマタカシ(@inc2734) |
動作必須環境 | PHP 7.4 以上 WordPress 6.6以上 |
対応ブラウザ | Edge / Chrome / Firefox / Safari (各最新版) |
ライセンス | 100%GPL |
Snow Monkeyは高いデザイン性とカスタマイズ性から、SWELLほどではないにせよ、熱狂的なファンがいるテーマ。
その理由は開発者向けにテーマ仕様が公開されていて、ホームページ作成がしやすいことと、複数の専用プラグインを活用し、初心者でも簡単に今どきのレイアウトを作成することが可能な点です。
ページスピードも非常に早く、早いことで有名なSWELLと肩を並べるほど。SEO対策もバッチリですね。
エラー自体も約10行しかなく、コード管理もバッチリされています。
目立たないかもしれないけど、いろんなことができる面白いテーマだなって思います!
スタンダードとプロの違い
Snow Monkeyはスタンダードプランとプロプランの2つがあります。この違いは以下の表の通り。
プロは販売されている有料プラグインを特典として無料でダウンロードできます。
項目 | 試用版(無料の範囲) | スタンダード | プロ |
---|---|---|---|
Snow Monkeyテーマの利用 | ◯ | ◯ | ◯ |
サポートフォーラムの閲覧 | ◯ | ◯ | ◯ |
My Snow Monkey(※プラグイン) | ◯ | ◯ | |
テーマの更新 | ◯ | ◯ | |
コピーライト表示の削除 | ◯ | ◯ | |
ブロックパターンライブラリへの追加 | ◯ | ◯ | |
メンバー限定記事の閲覧 | ◯ | ◯ | |
マニュアルの利用 | ◯ | ◯ | |
サポートフォーラムの投稿 | △ | ◯ ※プライベート投稿可能 | |
Snow Monkey Archive Content(※別売プラグイン) | ◯ | ||
Snow Monkey bbPress Support(※別売プラグイン) | ◯ | ||
Snow Monkey Dropdown Navigation(※別売プラグイン) | ◯ | ||
Snow Monkey Footer CTA(※別売プラグイン) | ◯ | ||
Snow Monkey Heading Widget Area(※別売プラグイン) | ◯ | ||
Snow Monkey Mega Menu(※別売プラグイン) | ◯ | ||
Snow Monkey Member Post(※別売プラグイン) | ◯ |
Snow Monkeyのメリット
では、ここからはSnow Monkeyが一体どんな点に優れているのか?を紹介していきます。
具体的な検証内容は以下の通り。これは有料・無料を差別せず検証します。
サイトデザインは自分が作りたいイメージを反映できるかが重要です。その上で、そのサイトデザインをすぐ作れるか?また、どのくらい自由に拡張できるか?はブログ初心者にとっては重要な指標です。
コードの追加など、専門的な技術を必要とする場合は減点します。
サイトデザインの中でも、自分が作りたいと思う投稿を作れるか?はコンテンツの質そのものに関わります。
最近では、ブロックエディタが基本になり、自由自在なコンテンツを作るために必要なテーマ独自のブロックがあると見栄えもよく、見やすくなります。
ちなみにブロックエディタに対応していないテーマは、もはや時代遅れなので大きく減点します。
いくらデザインが良くても遅くては意味がありません。最近のGoogle評価ではページエクスペリエンスや、ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals)が重要になりました。
つまり、見栄えがよくても、内部的にレイアウトが崩れていると判断されたり、表示スピードが遅いと判断されると、検索順位に大きな影響を与えてしまうため、その場合は減点します。
WordPressを使う方の多くは検索順位1位を狙っています。1位になれるか?ではなく、1位になりやすいか?というのは内部的な施策が大きく影響します。しかし、自分では変更しづらい箇所なため、開発者の腕が試される部分です。
HTML5準拠でW3Cの文法エラーがない、構造化マークアップができている、SEOに関する設定ができるなどを評価します。
いくら性能・機能が良くても、使い方が分からないのでは意味がありません。全員がITが得意な人ばかりではないため、マニュアルが充実しているか?サポートは素早く対応してくれるのか?は非常に大切な要素となります。
この検証結果を踏まえた上で、良いと思った点はこちらです。
では、この内容を詳しく紹介していきます!
何もしなくてもサイトスピードがめちゃくちゃ早い
Snow Monkeyは非常にページ表示スピードが早いです。
他のテーマでは80点くらいあれば良いほうですが、Snow Monkeyは初期状態で98点。
これだけページスピードが早ければ、自分で高速化する必要もありません。とても魅力的ですね。
めっちゃ早いやん!
SWELLに負けず劣らずの速度を出せているテーマは数えるほどしかないので、素晴らしいですね。
テーマ依存しないコンテンツ作成
Snow Monkeyの大きなメリットの一つは、Snow Monkey Blocksというプラグインによって追加される多彩なブロック機能です。
見やすいコンテンツが作れるかどうかはそのままコンテンツの質に繋がってきます。他のテーマでは当たり前のようにコンテンツ制作に役立つブロックを用意してありますが、テーマ依存のため、テーマの変えると大幅な変更を余儀なくされます。
しかし、Snow Monkeyの場合、プラグインでコンテンツを作成するため、テーマを変えてもある程度形を保ったままにできます。
構造化もしっかり行われているため、SEO対策にも役立つブロックが多く、効率的に魅力的なコンテンツを作成できるでしょう。
プラグインでブロックを作るメリットやな!
まったく同じ見た目になるかは分からないですが、少なくとも表示が崩れるということはなかったですね。
コピペで使えるブロックパターンでサイト構築しやすい
Snow Monkeyはコピペで使えるブロックパターンも豊富に提供しています。
他のテーマではウェブサイト構築用ではなく、ブログとして魅せるためのブロックしかなく、いろんな工夫をしながらサイトを構築することになるので、初心者では非常に難しく感じてしまうのです。
しかし、Snow Monkeyの場合、ウェブサイト構築にも最適なパターンを多数用意してあります。
特定のレイアウトやデザインをそのまま選んで貼り付けるだけでカッコいいデザインのページが完成!
この機能は、時間効率を上げるだけでなく、デザイナーではない方でも簡単に高品質なデザインを取り入れることができる点で非常に優れています。
Snow Monkeyはサイト構築にも便利なんやな〜。
操作してて他のテーマよりも作りやすいかなと感じますね。
シンプルだけど使いやすい問い合わせフォーム
Snow Monkeyには、シンプルながら使いやすい問い合わせフォームが用意されています。
他のテーマで問い合わせフォームを作るには、プラグインの『ContactForm 7』を使うことが多くなりますが、シンプル過ぎて味気ないので、デザインは自分で作り込むしかありません。
しかし、Snow Monkeyは問い合わせ専用のプラグインが用意されています。
フォームのカスタマイズも容易で、入力項目の追加やレイアウト変更なども直感的に行えます。これは他のテーマにはない魅力の一つだなと感じます。
問い合わせが思い通りに作れるって、たしかに他のテーマにはないかもしれへん!
CSSが苦手だなって思っている方には使いやすいでしょうね。
試用で試してから導入できる
Snow Monkeyのもう一つの大きなメリットは、試用版を利用して製品の使い心地を確認できる点です。
他のテーマでは、試してから買うということはほぼできません。なので、いろんなブログや、レビューを見て、実際に使っている人の声を集めていくのが一般的でしょう。
しかし、Snow Monkeyは試用版が用意されています。これにより、購入前に実際の操作性を確かめることができ、自分のサイトに適しているかどうかの判断がしやすくなります。
試用版は公式サイトから申込が可能で、ほぼすべての機能を実際に体験することができます。
これにより、年間16,500円の投資が無駄にならないようにリスクを最小限に抑えることができますし、試用版の設定を製品版に活かすことも可能です。
ただし、試用版には注意点もあります。
製品版と試用版の違い
Snow Monkey の試用に関するお知らせ
- 試用版はアップデートされません(機能追加はもちろん、不具合の修正やセキュリティの改善もおこなわれないため、本番環境での利用や、長い期間そのまま利用することは推奨されません)。
- 試用版はフッターのコピーライトが変更できません。
- 試用版は管理画面にメッセージが表示されます。
試せるなんて良心的やなー!
これは他のテーマではほぼ見ないです。それだけテーマに自信があるか、ユーザーに損させないための工夫かなーと感じますね。
テーマ仕様が公開されていて開発者に良心的
Snow Monkeyでは100%GPLを目指しているためか開発前提の情報が盛り沢山。
他のテーマでは操作マニュアルは充実しているものの、「どうやってカスタマイズをしていけばいいか?」という疑問にまでは答えていません。
Snow Monkeyはテーマ仕様が公開され、開発者向けのマニュアルが充実しています。
さらにフォーラムも用意され、返信もかなり早いです。
さまざまな開発環境と接続できるmy Snow Monkeyプラグインの存在など、まさに開発することを前提に使うことになるテーマなので、WEBデザイナーさんは重宝するテーマだと感じます。
開発する人にとっては重宝しそうな機能やな。
しそうじゃなくて、開発環境に接続できるので本当にしますよ〜!
Snow Monkeyのデメリット
ここからはSnow Monkeyがイマイチだと思う点を紹介します。
ユーザーファーストを貫いている姿勢が感じられるSnow Monkeyですが、不満もあります。
では、この辺りを詳しく解説していきます。
買い切りではない
Snow Monkeyは、買い切り型ではなく年額課金のサブスクリプション型です。価格は16,500円(税込み)で、毎年更新する必要があります。
他のテーマは買い切り型が多いため、非常に戸惑うでしょう。
テーマは一度決めたら変えないのが鉄則なのですが、Snow Monkeyは定期的にコストが発生するため、長期間使用する場合は総額がかなりの金額となる可能性があります。
以前であれば、サブスクを解除してもテーマのアップデートができましたが、2024年8月以降はできなくなったので注意してください。
毎年16,500円か…まぁ、よく考えれば高いかもしれへんな。
絶対に使うぞ!って決めて購入するのが良いでしょうね。
カスタマイズ前提で初心者に向かない
Snow Monkeyは、豊富なカスタマイズ機能を持っていますが、この点が逆に初心者には難易度が高いと感じられることがあります。
そもそもブロックパターンを効果的に配置していくにはマーケティングの知識が必要ですし、さらに思い通りのデザインにしていくためにはMy Snow Monkeyというプラグインを利用してプログラムを組む必要があります。
いくらマニュアルが公開されているとはいえ、初心者にはSnow Monkeyが難しく感じる部分でしょう。
同時にデザインセンスも求められるため、初心者が思い通りのデザインを実現するのは難しいかもしれません。
この辺りは全然分からへんっ…!!
初心者にはEmanon Premiumや、SWELLのほうが使いやすいと思います。
Snow Monkeyの周りからの評判
では、Snow Monkeyは周りからどんな評価を受けているのか?を調べてみました。
良い評判
メリットとしては「直感的に操作できる」、「受注案件に使える」、「信頼感がある」という意見が多かったです。
悪い評判
悪い評判はほとんどありませんでした。ただ、『サブスク契約しないとアップデートできない』という仕様変更に阿鼻叫喚が起こっている様子。
Snow Monkeyと他のテーマの比較
Snow Monkeyは他の有料テーマとどんな違いがあるのか?と思う方もいらっしゃると思うので、オススメのテーマとの比較をしてみましょう。
個人的主観になりますが、大体こんな感じになると思います。
比較項目 | Snow Monkey | Cocoon | SWELL | Emanon Premium |
---|---|---|---|---|
デザイン | シンプル、ビジネス | シンプル、質素 | シンプル、スッキリ | シンプル、ビジネス |
コンテンツ作成機能 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
設定のしやすさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
ページ速度 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
価格 | 16,500円(年) | 無料 | 17,600円 | 27,800円 |
SEO | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
機能性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
拡張性 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
用途 | 企業サイト、ブログ | ブログ | ブログ | 企業サイト、メディアサイト、ブログ |
サポート | マニュアル フォーラム コミュニティ | フォーラム | フォーラム コミュニティ | メール対応ユーザーサポート |
Snow Monkeyは他のテーマとは違って開発しやすいという特徴があり、比較対象ではない部分に強みがあります。ガッツリコードを組んで作り込みする場合にはSnow Monkeyですね!
自分でカスタマイズを楽しみたい方にオススメするテーマ
自分で何か作ってみたくなったら候補にあがるテーマやな!
自分でウェブサイトを作りたいと思っている方に合うかなーと思います。
Snow Monkeyは、初心者にも使いやすい機能は揃ってはいるものの、同じウェブサイト作成ならEmanon Premiumのほうに軍配が上がるかなという印象です。
Snow Monkeyの強みは、ブロックパターンを配置したあとや、テーマ自体にカスタマイズなどを加えて、自分好みにしていけること!
自分の手で作り込んでいくことで、レベルも上がっていくし、何よりも愛着の湧き方が他のテーマとはまったく違ったものになると思います!
カスタマイズも視野に入れてウェブサイトを作り込みたい人はぜひ候補に入れてみてくださいね。
もし、Snow Monkeyではなく、有料テーマも含めて検討中の方はWordPress有料テーマのオススメをご覧ください。