GutenbergにはClassic Editorがありますね。
一方でTinyMCE AdvancedにはClassic Paragraphという機能があります。

 
この2つって何が違うんですか?という質問を頂いたのですが、実はほとんど違いがないんです。

そうなんです。ぶっちゃけ言うと違いがほとんど見つからないのです。
しかし、いくつか気になる点も存在しています。

今回はこのClassic Paragraphの謎について迫っていきましょう!

TinyMCE AdvancedのClassic Paragraphとは?

こちらはGutenbergに組み込まれたClassic Editor。違いが分からない

そもそも、Classic ParagraphはTinyMCE Advancedというプラグインの機能。
WordPressの5.0〜以降に組み込まれたGutenbergエディターの中にあるClassicと同じような機能です。

TinyMCE Advancedを最新版(2019年11月現在)にすればWordPress5.0以前のバージョンでも、Classicブロックを追加できるようになります。

 
いずれはGutenbergに変わってしまうと言われているし、今のうちに慣れておきたいと思う人も結構多いはず…。

TinyMCE AdvancedのClassic Paragraphってどうやって設定すれば表示されるの?

TinyMCE Advancedの設定変更をする

WordPress5.0〜以降であればTinyMCE Advancedを最新版にアップデートすれば自動的に表示されるようになっています。
もし、Classic Paragraphが表示されていない場合はTinyMCE Advancedの設定を変更する必要があります。
[ダッシュボード] → [プラグイン] → [インストール済みプラグイン] → [TinyMCE Advanced]の設定項目を選択。

Add Classic Paragraph blockにチェック

Add Classic Paragraph block にチェックを入れましょう。

説明文は長ったらしく書いてあり、日本語の意味は

Classic Paragraphブロックには、使い慣れたTinyMCEエディターが含まれており、拡張および拡張されたClassicブロックです。複数の段落、表、ギャラリーを追加し、ビデオを埋め込み、フォントと色を設定し、通常、クラシックエディターで使用可能なすべてを使用できます。また、クラシックブロックと同様に、既存のほとんどのTinyMCEプラグインとアドオンは引き続き機能します。これにより、Block Editorがより使いやすく、使いやすく、使いやすくなり、既存のワークフローとの互換性が高まります。
さらに、ほとんどのデフォルトブロックは古典的な段落に変換でき、古典的な段落は複数のブロックに変換できます。列を含むParagraphブロックの代わりに、再利用可能なブロックを作成するときなど、どこでも使用できます。
Google Chromeの翻訳より

こんな翻訳がされます。
Classic Paragraphは基本的には拡張されたClassicエディターだと思っていただいてOKです。

一般ブロックの中にClassic Paragraphがある

Classic Paragraphを使う場合は、投稿の編集画面のブロック作成を選び、[一般ブロック]の中にClassic Paragraphがあります。

Classic EditorとClassic Paragraphの違い

 
これだったらClassicエディターだけで良いんじゃないんですか?って思いますよね。

まぁ、そう思うのもごもっともです。
Classic ParagraphはClassicエディターと比べて大きく2つの点が違います。

  1. TinyMCE Advancedの拡張機能を活かし、ある程度自由なレイアウトを組める
  2. 2行以上の空白行を保持できるClassicエディターのブロックでは2行以上の空白行は保持できない

2行以上の空白行を保持できるってのはちょっと分かりにくいので、下の画像を見ていただければ…。

空白行を保持できるClassicParagraph
Classic Paragraphの場合、2行目と3行目が削除されないで残る仕様

基本的にClassic Paragraphを使う場合、空白行を活かすために使うのが良いですね。

なぜClassic Editorと別々に存在しているのか?

そもそも、Classicエディターというのは過去の遺産です。
そして、Classicエディターはいつまでもサポートされないのです!

Classic Editorプラグインは2021年12月31日まで公式にサポートされます。
出典:Classic Editor Plugin Support Window – Make WordPress Core

なるべく早くGutenbergに移行したいけど、そうは行かないという人も多いハズで、そこに対する考え方の一つなのかなと。

 
今後はGutenbergが主体になっていくことを考えて、TinyMCE AdvancedはClassicエディターを何とかして残すつもりで作っている機能なのかな?と考えます。

TinyMCE AdvancedのClassic Paragraphを使い続けて良いのか?

結局のところ、TinyMCE AdvancedのClassic Paragraphを使うかどうかは人の価値観によるでしょう。
しかし、「Classicエディターが大好き!これからも使いたい!!」という方はClassic Paragraphのお世話になるのが正解かと思います。

ただ、公式でも認められている感じはないので、TinyMCE Advancedには頼らない!という方が出てきて当然かと思います。

 
これから始める人はGutenbergで、今までやってきた人はTinyMCE AdvancedのClassic Paragraphで様子見…というのもアリかな〜って僕的には思います。

他にもWordPressプラグインの情報をまとめているので、ぜひご覧ください。