パーマリンクとは?SEOに強くなる設定方法について

パーマリンクとは、各ページに与えられた固定のURLのことを指します。パーマリンクはページの住所と同じで、安定してコンテンツを提供するために、SEOにおいても重要な役割を果たしています。

しかし、パーマリンクは設定次第で検索順位が下がったり、シェアしづらくなったりするのです。

では、具体的にパーマリンクとはどのようなもので、どんな設定にすれば良いのか?を詳しく解説します!

目次

パーマリンクとは?

パーマリンクとは、各ページに与えられた個別のURLのことです。

パーマリンクはSEOへの影響があることから、注意することがあります。この辺りを少し詳しく解説していきますね。

パーマリンクの意味

パーマリンクは『永続的なリンク(permanent link)』の略称です。通常はドメイン名の後に続く形で表記されます。

profileがパーマリンク。その前のURLはドメイン名です。
パーマリンクの例
URLパーマリンク
https://example.com/post1/post1
https://example.com/20240119/20240119
https://example.com/seo/post1/seo/post1

これは同じページを表したURLです。

https://greencoatle.soratobunezumi.co.jp/seo/?p=863
https://greencoatle.soratobunezumi.co.jp/seo/permalink/

何となく後者のほうが何について書いてあるのかが分かりやすいですよね?

『p=001』のような自動的に作成されるURLよりも『permalink』のような、自分でちゃんと設定したURLにしたほうがGoogleクローラーがページを探しやすくなると言われています。

この自由に記述できる部分をパーマリンクと言います。

パーマリンクに使える文字

パーマリンクに使える文字は決まっているので注意しましょう。

使用に関して文字種類文字詳細
使用できる文字半角英数字a-z
A-Z
0-9
記号
_
.
~



!

(
)
*
推奨しない文字日本語全ての日本語が使えるが英数字に変換されてしまう
使用できない文字予約語
(システムで使う文字)
;
/
?
:
@
&
=
+
$
,
%
!

#

SEOへの影響

パーマリンクはSEOへ関与することがあります。多くのサイトではSEOに影響を与えることはないと考えられていますが、「パーマリンクにこだわったところで、検索順位のランキングが上がることはない」という意味です。

実際にパーマリンクで検索をかけると、リンクをしてくれたサイト・ブログが文字としてURLを貼ることがあり、その文字列が検索対象になるので、検索順位のランキングが上がることはないけれど、影響が0ではないのです。

途中で変更しないようにする

恒久的なリンクという意味から分かる通り、パーマリンクは一度設定したら変更しないほうが良いです。なぜなら、URLはコンテンツの住所という大事な役目があり、他のWebページ・ブログからのリンクや、ブックマークとして参照される際に使われるからです。

しかし、途中でパーマリンクを変更してしまうと、そのリンクが無効になり、正しいページに繋がらなくなってしまいます

また、SEO評価はURLごとに設定されているのですが、その評価も0からやり直しになってしまいます

そのため、パーマリンクは初めに適切に設定し、変更することは避けたほうが良いのです。

元のURL変更のURL繋がるか?
https://example.com/post1変更しない
https://example.com/post1https://example.com/post2
https://example.com/post1https://example.com/seo/post1

どうしても変更したい場合はリダイレクトをしましょう。リダイレクトをすれば、元のURLから入っても自動的にジャンプしてくれます。

詳しくはこちらの記事を参考にしましょう。

SEOに強くなるパーマリンクの設定方法

パーマリンクは、SEO対策の一環としても重要な要素です。以下では、パーマリンクをSEOに強くするための設定方法について紹介します。

SEOに関する基本的な考え方については、こちらの記事にかなり詳しく解説されているので見てみてください。

英数字を使う

パーマリンクには、英数字の使用がおすすめです。

これは日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)は英数字と記号に変換されてしまうからです。

正規URL変換URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/リンクhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF
https://ja.wikipedia.org/wiki/メインページhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
実際に存在するページです。同じページなのに、シェアするとURLがとんでもないことに!

このようなURLだと文字数が多く、SNSでシェアする時、リンクを貼りにくくなってしまい、機会損失に繋がってしまいます。また、日本語URLは変換する都合上、表示速度が若干遅くなるようです。

このため、パーマリンクは日本語ではなく英数字で設定しましょう!

昔はGoogle検索が日本語を理解できなかったので、区別したほうが良かったんですが、今は日本語も英語も同じ意味として理解してくれるので、英数字のほうが使いやすくなりました。

また、長いURLだと警戒されがちなので、そういう点でも機会損失になりますね。

ユーザーや、クローラーが理解できる構造にする

パーマリンクの構造は、ユーザーや検索エンジンのクローラーが理解しやすいものにすることが重要です。

Googleで推奨しているURL構造は「できる限りシンプルで、論理的かつ人間が理解できる」ことが推奨されています。

Google は RFC 3986 で定義された URL をサポートしています。この規定で予約文字として定義されている文字には、パーセント エンコーディングを行う必要があります。予約されていない ASCII 文字はエンコードされない形式のまま残る可能性があります。また、ASCII に含まれない文字は、UTF-8 でエンコードする必要があります。

可能な場合は、長い ID ではなく意味のある単語を URL に使用します。

推奨: シンプルでわかりやすい語句を URL に使用する。https://en.wikipedia.org/wiki/Aviation

推奨: ローカライズした語句を URL に使用する(該当する場合)。https://www.example.com/lebensmittel/pfefferminz

推奨: 必要に応じて UTF-8 エンコードを使用する。たとえば、次の例では、URL 内のアラビア文字に UTF-8 エンコードを使用しています。https://www.example.com/%D9%86%D8%B9%D9%86%D8%A7%D8%B9/%D8%A8%D9%82%D8%A7%D9%84%D8%A9

GoogleにおけるURL構造のベストプラクティス – Google検索セントラル
理解しやすい理解しづらい
https://example.com/permalinkhttps://example.com/?post=1
https://example.com/permalinkhttps://example.com/linknituitehanasitayo
https://example.com/permalinkhttps://example.com/1234abc

短いURL構造にする

パーマリンクのURLは、短くシンプルな構造にすることが良いでしょう。さきほどもあったように、意味不明な羅列になり、やたら長いURLは人は怪しいと感じやすく、警戒されます。

また、短いURLはユーザーにとって覚えやすく、検索エンジンにとっても扱いやすい特徴があります。長いURLはクリック率が低下する可能性があるため、避けていきましょう。

それでも長くなりそうな場合は、パーマリンクを短くする以外に短縮URLサービスを活用するのはアリですね。基本的に日本のサービスであれば、通常のリンクと同じ扱いになるのでSEO的にも安心です!

単語と単語の間にハイフンを入れる

パーマリンクの単語と単語の間には、ハイフンを入れることをおすすめします。ハイフンによって単語が区切られることで、URLの可読性が向上し、検索エンジンが単語を正しく認識しやすくなります

これはGoogle検索セントラルの公式情報です。

URL では、ハイフンを使用して単語を区切ることを検討してください。それにより、ユーザーや検索エンジンが URL のコンセプトを理解しやすくなります。URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。

推奨: ハイフン(-)を使用する。https://www.example.com/summer-clothing/filter?color-profile=dark-grey

非推奨: アンダースコア(_)を使用する。https://www.example.com/summer_clothing/filter?color_profile=dark_grey

非推奨: URL 内の単語をつなげる。https://www.example.com/greendress

GoogleにおけるURL構造のベストプラクティス – Google検索セントラル

WordPressでのパーマリンク設定方法

ここでは具体的にパーマリンクを設定する方法をお伝えします。

設定はサイト全体と投稿に分かれるので、それぞれ見ていきましょう。

サイト全体の設定

1.パーマリンク設定を開く

WordPress管理画面にログインし、『設定』→『パーマリンク』を選択します。

パーマリンクとは 設定方法1
2.パーマリンク設定

パーマリンク構造を変更します。基本は『投稿名』を選択し、[変更を保存]のボタンを押します。

オプションは変更しなくてOKです。

パーマリンクとは 設定方法2

コンテンツ毎の設定

1.投稿記事画面を開く

投稿記事一覧から新規の場合は『新規追加』、公開している記事の場合は編集したい記事にカーソルを合わせて『編集』を押します。

パーマリンクとは 記事編集方法1
2.パーマリンクを変更

投稿画面右側の『URLをクリック』し、パーマリンクを変更します。

パーマリンクとは 記事編集方法2

新規記事の場合、パーマリンクの表示が出てこなくて変更できないことがあります。そんな時は一度下書き保存を行ってから、もう一度URLをクリックしてください。

おすすめのパーマリンク設定

最後にオススメのパーマリンクの設定をお伝えします。

いろいろなところで、「カテゴリーは含めないほうが良い」と書かれていますが、そうやって一概に選ぶのではなく、サイトの種類や目的に応じて適切な構造を選ぶことが重要だと僕は考えています。

以下では、ブログ、ECサイト、ニュースサイトそれぞれにおけるおすすめのパーマリンク設定方法について説明します。

ブログではカテゴリーを含めない

ブログではカテゴリーをパーマリンクに含めない方が良いでしょう。

ブログではカテゴリーを含めないほうが良い理由
  • SEOを重視するのでURLは短いほうが良い
  • 記事内容や、タイトルはシンプルなほうがシェアされやすい
  • カテゴリーを変えてコンテンツの情報を整理したくなるケースが多い
  • 運営の手間や、ストレスが減る

一番の理由はカテゴリーを含めてしまうと、情報整理しづらくなるという点です。

僕自身もカテゴリーに縛られて、「カテゴリーを変えたいのに、変えると検索評価が変わってしまうかも…」と迷ってしまった時がありました。

でも、この考え方はユーザーファーストではなく、カテゴリーを整理して、ユーザーが探しやすいようにしたほうが良いと考えてからはカテゴリーを含めることをやめています。

ECサイトではカテゴリーを含める

逆にECサイトでは、パーマリンクにカテゴリーを含めることをおすすめします。

ECサイトではカテゴリーを含めたほうが良い理由
  • 商品ジャンルカテゴリーをURLにすればユーザー、クローラーが何の商品か?を理解しやすい
  • Google Analyticsのコンテンツグループが作成でき、分析・解析がしやすい
  • SEO重視ではなく、ユーザーの探しやすさ、理解しやすさを重視したほうが良い

一番の理由はGoogle Analyticsによるコンテンツグループで分析することで、ユーザーの解像度を上げられるからです。

少し上級者向けの話になりますが、URLパラメーターごとで分析をすることができ、カテゴリーのスラッグをキーを条件にして解析が可能なのです。

GA4では下記のように、複数の条件が一致した際のみ「イベントを変更」を発動させることができます。

GA4でコンテンツグループを計測する方法_07

アプリのscreen_viewは、ある程度まとまったスクリーン名で計測されるケースも考えられるため、このような柔軟性をもった設定方法が選択肢に存在することは、Googleアナリティクスの最新バージョンであるGA4の優位性のように感じます。

GA4でコンテンツグループを計測する方法 – thread the needle !!

また、ECサイトは集客されたお客さんが行き着くウェブサイトです。それだったらSEOを重要視するのではなく、ユーザーが使いやすい、理解しやすい構造にしたほうが良いと考えています。

ニュースサイトでは日付にする

ニュースサイトではパーマリンクに日付を含めることをおすすめします。ニュース記事は時間的な情報を持つため、読者が記事の発行日を簡単に確認できるようにすることが重要です。

また、日付を含めることで、記事の更新や削除が行われた場合にも対応しやすくなります。

ニュースサイトだけでなく、法人・企業の活動報告ブログなども『日付-◯◯』のパーマリンクがオススメです。

パーマリンクの重要性と設定方法まとめ

今回のまとめです!

  • パーマリンクとは各ページに与えられた恒久的なURLのこと
  • パーマリンクにこだわっても検索順位は上がらない
  • パーマリンクは途中で変えると検索順位に影響を与える
  • パーマリンクは日本語じゃないほうが良い
  • パーマリンクは短く、理解しやすくする
  • パーマリンクはハイフンを入れて区切るほうが良い
  • パーマリンクはサイトの運用によってURL構造を決める

パーマリンクについて理解できたでしょうか?

運営していく初期段階から関わるようになるパーマリンク。理解しないまま使うとあとで大変なことになります。ぜひ、今のうちからしっかり設定するようにしましょう!

他にも検索エンジン、クローラーについてや、SEO対策の情報をまとめているので、ぜひご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次