「ブログ書くとしたら一体どのくらい書いたら良いですか?」

一つの記事でどの位の文字数を書いたらよいのかと、ブログを書き始めの初心者の頃は誰もが抱く疑問だと思います。

ブログを書くことに慣れてきて、SEOの重要性を理解してきたころでも、

「なかなか記事が上位表示されない。」

「実際のところ文字数を多く書いた方が上位表示されやすいの?」

という疑問も出てくるでしょう。

結論を言ってしまうと、

『文字数は3000文字が目安だけど、文字数の多さとSEOは直接関係はない

というのが答えです。

理由としては、

  • 最適な文字数はキーワードによって変わってくること
  • 記事の内容が悩みに対して最適解になっていること

の方が文字数よりも重要だからです。

そうはいっても、ブログを書いていると自然と3000文字くらいのボリュームになってしまうでしょう。

それでは、「ブログ1記事あたりの文字数はなぜ3000文字が目安なのか?」、「文字数とSEOの関係は?」を今回は解説していきます。

ブログ記事の最適な文字数はキーワードによって異なる

ブログの最適な文字数はキーワードで決まる

大前提として大事なことはブログ記事の最適な文字数はキーワードによって異なるということです。

例えばこのPasolackで1位を取っている記事でも違いがあります。

キーワード文字数
Messenger メッセージ リクエスト2313文字
Twitter 返信 マナー4518文字
iphone ガラス 交換 値段5870文字

なぜかというと、検索した人から求められている答えがそれぞれ違っているからです。

必要とされる以上に文字数を多くして答える必要はありません。

文字数よりもSEO対策にもなる重要な条件が3つあります。

前提条件①:最適解を用意しなければならない

簡単にいうと、一番良いと思われる方法を示しましょうということです。

例えば、

『缶詰をあける 方法』 と検索した時に、「缶切りを使って開けましょう!」というのが出てきて欲しい最適解です。

缶詰を開ける方法としては、壁に投げつけても缶は開くかもしれません。(そんな人いませんが。)

釘で丸くたくさん穴を開けていっても缶を開けることはできるでしょう。

確かに缶詰を開ける方法としての答えではあるけれど、ベストな答えではないですよね?

なるべく考えうる中で一番良いと思われる方法を示してあげるようにする。

それが最適解を用意するということです。

前提条件②:多すぎる情報は本質を見えにくくする

これは言い換えると、聞かれていることに答えられているかということです。

必要のない情報まで書いてしまうと、読者が知りたかったことは何だったのか?を見失ってしまいます。

つまり、結果として悩みの解決にならないのです。

「〇〇駅はどこですか?」と聞かれたら、

「〇〇駅はこの道をまっすぐ行って、右に曲がったところです。」とだけ答えればよいでしょう。

なのに、「途中に美味しいケーキ屋があって、そこのケーキはね、、、」と話を加えたら、「えっーと、駅はどう行くんだっけ?」と相手はならないでしょうか?

もちろん親切心でいろいろと教えたくなる気持ちもあるとは思いますが、検索されたことにシンプルに答える記事であることが大事です。

そこに補足として必要な情報を加え、結果として文字数が増えるのが理想です。

前提条件③:人が読める量には限界がある

日本人が1分間に読める文字の量の平均は400〜600文字と言われています。

また、この総務省の調査結果によるとブログウェブサイトを見る・書くに充てられている時間の平均は各年代とも平日においては1日に30分にも満たないです。

ブログを書く時間も含まれているので、読まれる時間はもっと少ないでしょう。

ブログの読まれる平均時間
平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要> 令和元年9月

SNSやオンライゲーム、YouTubeの動画を観るなど、可処分時間はブログを読むことだけに残念ながら費やされません。

となると、文字量が多いことよりも情報が整理され短時間で情報が見つけられる、探しやすく読みやすい記事であることの方が重要になります。

ブログの文字数と共に気にしたい情報

ブログの文字数

3つの前提となる条件を見ていただきました。

これらの3つの条件を汲み取ったバランスのよいコンテンツであることが大事です!

そして3つの前提条件を踏まえた上で、文字数よりも大事なコンテンツの中身を見てみましょう。

最後まで読めば悩みが解決する作りになっているか?

その記事を読んで、読者が最終的に悩みを解決できたかどうかが一番大事です!

悩みの解決というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、検索をする人は何か悩みを解決したくて検索をします。

「明日の天気は?」

「ブログの英語の綴りってどう書くんだっけ?」

「新型アイフォンはどんなスペックだ?」

「株式会社〇〇ってどんな会社だろう?」

「タレントの〇〇が使ってるシャンプーが気になる」

という感じに悩みを解決したくて、必要な情報を探し出すために『検索』をします。

なので、読者が求めている必要な情報を提供することがとても大事になります。

文字数よりも悩みに対する解決策や情報を提供して「悩みすっきり!」に読者をさせることが大事です。

キーワードとズレた内容が入っていないか?

余計な情報はノイズになり、文章を理解できなくなります。

前提条件②でもお伝えしましたが、多すぎる情報は本質を見えにくくします。

ブログを書いていると、伝えたかったことがだんだんズレてくることがよくあります。

「ラーメン屋というキーワードで美味しいラーメン屋を紹介するはずの記事だったのに、うどんやカレーまで紹介している記事になってしまった!!」

キーワードと記事の内容のズレを防ぐためには、記事を書く前に見出し作りをしっかりと行うことがとても大事です

見出し作りは、記事の設計図を作る作業といってもいいでしょう。

伝えたい内容を明確にでき、伝えたかった情報を書き出す前に整理することができます。

文章の流れは適切か?

WEBライティングには一つの作法というか特徴があります。

それは結論を最初に述べているかということです。

小説のような文章では、起承転結が良いとされますよね?

でも、WEBライティングでは承転結が良いとされます。

その理由は、人が何かを調べるとき、検索をするときのシチュエーションは様々と思われますが、机の前とは限りません。

駅の構内だったり、コンビニの前だったり、駐車場にいる時だったりと短い隙間時間で調べることも多いでしょう。

短い時間で答えの分かる、結論を先に述べる文章が好まれるからです。

この結論を先に述べる文章の書き方をパラグラフライティングと言います。

パラグラフとは直訳すると、段落のことですが、パラグラフライティングでは一つの段落には一つの話題について書くようにします。

パラグラフライティングには、ある程度決まった型がパターンごとにあり、この型にのっとって書けば、最後まで読めば悩みが解決する作りに自然となるでしょう。

パラグラフライティングの例

パラグラフライティングは、論理に乗っ取った書き方になるので、慣れないうちは日本語っぽくない文章に違和感を感じるかもしれません。

でもWEBライティングにおいては成果のでる方法なので身に付けたほうが良いでしょう。

内部リンクや、外部リンクを使い情報整理をする

パラグラフライティングで1つの段落に一つのことを書くとお伝えしましたが、ブログの記事は1ページにつき、1キーワードというルールもあります。

その理由は最適解であることと関係しています。

「新宿 ラーメン屋」で検索したら、そのページでは新宿の美味しいラーメン屋について教えて欲しいですよね?

ところが、その記事を書いた人が美味しいところ知ってるからと、カレー屋の情報も同じページ内に載せていたらどうでしょうか?

「新宿 グルメ」というキーワードで検索していたら、カレー屋についてはありがたい情報になります。

でもラーメン屋と検索した側からすると、カレー屋については知りたい情報ではないかもしれませんし、興味のないことかもしれません。

つまり、検索した人にとってのベストな答えにならないのです。

でも、記事を書く側としては話の流れ的についでに美味しいカレー屋をついでに教えたくなるでしょう

そういったときは別に『新宿 カレー屋』として別の記事を用意し、その記事へと誘導してあげるのが整理された分かりやすい情報になります。

一つのページには一つのことについて書くようにすると分かりやすいです。

サイト全体の図の例

必要に応じて動画や、図解など見やすく分かりやすくなっているか?

文字だけで情報を伝えようとすると、イメージに読者それぞれの違いが出てきて伝わりづらいことがあります。

例えば、赤という色を読者に伝えようとした時に、

「赤は情熱的な感情を表す色で、、、」と伝えてもなかなか分かりづらいでしょう。

写真で見せてしまった方が早いし伝わります。

「百聞は一見にしかず」と言われるように、適宜に写真や動画などを使って説明した方が読者に分かりやすく伝わります。

図解や比較表などで情報が整理されてると頭に入りやすく、読みやすい親切な記事となります。

ブログの文字数が多いほどSEO効果が高まる!は嘘である

ブログの文字数とSEO

ブログの文字数が多ければ良い!という時代ではなくなりました。2019年のアップデートによって文字数よりもコンテンツがどれだけキーワードに沿っているかが評価対象になりました。

こちらのブログ、【解説】Googleコアアップデートとは何か?2018年から2019年に立て続けに実施されたアルゴリズムアップデートの意味 | モバイル時代のSEO情報ブログにその理由が書かれていますので参照させていただきました。

そのため、ただ単純に長ければ良いという話ではなくなったのです。

文字数よりもコンテンツの充実度を見ているという根拠

丁度良い題材がありました。WordPressにCocoonというテーマがあるのですが、『Cocoon テーマ』と検索すると、文字数の少ない記事のほうが上に来ています。

この検索でいうと、「Cocoonが見たい」という悩み解決のために公式が一番最初に出るようになっていると推測できます。

つまり「どうしたらスムーズにCocoonが入れられるか?」が焦点ですね。

Cocoon テーマで検索した結果

しかし、面白いのが3位と4位です。

3位は1000文字と文字数は少ないですが、4位の約8000文字よりも検索順位は上です。

『Cocoon テーマ』で検索した人が知りたい『インストールの方法』という悩みに対して、しっかりと答えられていることが理由と思われます。

なので文字数は実際は評価対象ではないと思っていいでしょう。

基本的には3000文字程度のコンテンツは必要である

Cocoonを例に1000文字程度でも、順位は上にくることを示しました。

しかし、記事の内容によってはより詳しい解説が必要な時もあります。

分かりやすく、明確な答えあること。そして、読者が読み終わったときに納得するということが大事で、納得するためにはある程度の根拠や、ストーリー、内容も必要になってきます。

文字で表現していくうちに、自然と3000文字は超えてくるでしょう。

『素早く 』 悩み解決できるを忘れてはならない

Googleの使命は、

「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。」

Googleについてよりhttps://about.google/intl/ALL_jp/

となっていますが、その行動指針ともいえる『Googleが掲げる10の事実』には、コンテンツを作成していく上で、WEBサイトとして求められていることのヒントが書かれています。

書かれていることのいくつかを要約すると、

Googleの求めていること
  • どこよりも詳しく
  • どこよりも速く
  • どこよりも信頼できる人が
  • どこよりも分かりやすく書く

この中の『どこよりも速く』を、多くの人はページが速く表示されることを連想しますが、表示速度だけの話ではありません。(表示速度もめちゃ大事!)

『Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。ウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。』

グーグルの掲げる10の事実 3.遅いより速いほうがいい よりhttps://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja

『ユーザーの貴重な時間を無駄にせず』

『ウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすること』

とあります。

悩み解決の早さ…つまり読了時間も考慮する必要があるのです。

また、『Googleが掲げる10の事実』には文字数の重要さを示唆するような記述はありません。

伝えたい情報を詳しく、早く、然るべき人が、分かりやすく伝えることの方が文字数よりも大事です。

ブログの文字数の最適解は?

ということで、今回のまとめです。

文字数の最適解とSEOの関係
  • 文字数は3000文字が目安
  • 文字の多さとSEOは関係はない(結果的に文字数が影響しているように見える)

文字数よりも大事なことは、コンテンツの中身。

  • 読者の悩みを最適解で解消すること
  • 伝えるために必要なら図や動画を用いること
  • 伝えたい情報は一つに絞ること
  • 検索意図と記事内容がズレていないか?見出し作りをしっかり行うこと

記事が上位表示されることを目的に、文字数を無意味に増やすことは、SEOの点から見てもマイナスです。

読者に読んでもらえる記事にするためには、まず読者がどんなことに悩んでいるのか気持ちを考えてコンテンツを作ることが大事です。

他にもSEOに強くなる書き方はこちらにまとめました。ぜひご覧ください。